4月3日、アシアナ航空山陰支店が鳥取県に提供した資料によると、2014年3月の米子―ソウル便 搭乗率4割を切る39.6%であった。この数字は、先月より19.1%減、昨年の同期に比べ27.6%減となった。
(詳しくは下表参照)

 平26年3月利用実績(アシアナ航空山陰支店提供)

提供座席数 搭乗座席数 搭乗率
4,222席
(4,922席)
1,671席
(3,310席)
39.6%
(67.2%)

 注:( )内は前年同月実績
・3月の搭乗率は、前月の58.7%から19.1ポイント減。
・国籍別の乗降人数は、日本人が877名(対前月11名増)、韓国人は747名(対前月666名減)となった。
・仁川空港経由第三国行きは120名を記録し、東南アジアへの人気が継続している状況

 同日に発表された米子―ソウル便の2013年の搭乗率は前年度比8・0ポイント減の47・5%。これは島根県が「竹島の日」条例を制定し、韓国人客が落ち込んだ2005年度の52・6%を下回り、過去最低。

 今後も急速な回復は望めないようで、3月28日現在の、4月以降の予約状況は、4月が25.3%(前年同期 49.0%)、5月 8.6%(前年同期 23.7%)と芳しくない。

 鳥取県は、国際定期航路利用促進委員会を通じた利用者支援として、4名以上(第三国へは2名以上)の利用で一人当たり5,000円が支援される「グループ旅行支援制度」と、年間800名までの「パスポート取得支援制度」の実施を決定しており、グループ需要と海外旅行初心者の需要拡大に努める。
 また、平成26年度に鳥取県との友好交流20周年を迎える韓国の江原道と鳥取県の間で官民それぞれが業務協約を締結する予定で、両地域の行政と旅行会社が連携した誘致活動を拡大するという。

今後、鳥取県が関与する利用促進対策

[アウトバウンド対策(鳥取から海外へ)]
・江原道へのファムツアーを実施する。(主催:江原道 対象:山陰地区の旅行会社)
※ファムツアーとはFamiliarization Tourの略。海外からの誘客を目的に、旅行会社などを対象にその地域について熟知してもらうために行われる視察旅行
・国際定期航路利用促進委員会が実施する各種支援制度のPRを実施する。

[インバウンド対策(海外から鳥取へ)]
・江原道から旅行社を招聘してファムツアーを実施する。
・韓国のケーブルテレビにおいて、鳥取県への旅行商品のホームショッピングを放映する。
・JRおよび隣県と連携し、外国人を対象とした割引チケット「山陰岡山エリアパス」を昨年度に引き続き販売する。
・アシアナ航空を利用したゴルフ商品(米子、高松、仙台、福岡の4路線)の造成、販売開始。

 山陰の空港国内便の利用者数が増えている。
 鳥取空港は利用者数が増え、過去最多であった2006年度の33万4千人に迫る32万9千人を鳥取県は予想している。米子空港は米子・羽田便の年間利用者数が初めて50万人を超え、鳥取県は56万人を見込みとしている。出雲空港は開港以来初の年間利用者数80万人突破を実現。萩・石見空港は萩・石見空港利用拡大促進協議会が13年度の搭乗者数の目標に掲げていた7万人を達成した。

 今年度の空港利用者の大幅な伸びは、隣県の外れにある鳥取空港の利用者増まで含め、出雲大社大遷宮をはじめとする旅行需要の増加の影響が考えられている。

 こうした空の便の利用者が増えているのは国内に限られており、米子・ソウル便の利用者は前年比で約1万人減の約3万人、前年度比64.1%が予想されている。