Ruby City 誕生


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Ruby City 年表

 島根県の県庁所在地、松江市。Ruby City とも呼ばれるこの町には、プログラム言語Ruby を使ったソフトウェア開発を得意とするエンジニアが多くおり、オープンソースを活用した町おこしの成功例ともいわれる。
 Ruby Cityは一朝一夕にできたのではない。その歴史をふりかえってみよう。


 1993年2月、日本タイムシェア(株)の日本タイムシェア総合研究所(静岡県浜松市舘山寺町にあった) にてまつもとゆきひろ(松本行弘)氏がRubyの開発を開始する。


 1995年12月、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏がRuby Ver.0.95をfj.sourcesへ投稿。OSSとして公開した。Rubyの名は、参考としたプログラム言語Perlが6月の誕生石である真珠と同じ発音であったことから、7月の誕生石からとられたものである。


 1996年、松江市にて、生越昌己氏(おごしまさみ)氏がriccia(リシア)と名付けたサーバでwww.linux.or.jpを開始する。松江のオープンソースの歴史はここから始まった。松江市は「linuxのふるさと」と呼ばれることがあった。コミュニティ志向は松江のオープンソース文化の特色といえる。


 同年12月、愛知県にて、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏がRuby Ver.1.0をリリース。


 1997年、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏、電子ネットワーク協議会主催のオンラインソフトウェア大賞に入賞。


 同年より、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏、ネットワーク応用通信研究所(島根県松江市)に転職。OSSが使える/都会が嫌い(育った米子に近い)、Rubyの開発を続けることを条件に。


 同年、生越昌己(おごしまさみ)氏、ネットワーク応用通信研究所入社。


 同年の秋、松江市に3inServerというネットワーク・サーバーが導入された。3inServerはネットワーク応用通信研究所が開発・販売していたインターネットおよびイントラネットのLinuxサーバーで、各種のネットワーク・サービスがプレインストールされていた。


 1998年11月 、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏 、「Perl Conference Japan」でRubyについて講演。


1999年10月、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏/石塚 圭樹氏による『オブジェクト指向スクリプト言語Ruby』が出版される。
 同年より、生越昌己氏 、日本リナックス協会会長に(2001年まで)


 2000年10月アメリカ(ボストン)にてデビッド・トーマス/アンドリュー・ハント 氏による英語で書かれた初のRuby解説書『Programming Ruby: The Pragmatic Programmer’s Guide』(Addison-Wesley刊)が出版される。


 2001年7月17日、井上浩(いのうえひろし)氏、株式会社ネットワーク応用通信研究所(島根県松江市)を設立。


 同年、生越昌己氏がネットワーク応用通信研究所取締役に就任。


 2002年5月、野田哲夫氏、しまねSOHO協議会顧問に(2012年3月まで)


 2004年7月、デンマークにてWebアプリケーションフレームワーク Ruby on Rails (RoR)がリリースされる(作者:エズラ・シグモントビクス、開発元:ヤフーダ・カッツ )


 2005年3月31日、松江市・八束郡鹿島町・島根町・美保関町・八雲村・玉湯町・宍道町・八束町の1市6町1村が新設合併。新・松江市が誕生する。


 2005年、全世界的にWeb 2.0が流行。Web2.0とは、ティム・オライリーが提唱。送り手、受け手の隔てなく、誰もがウェブを通して情報を発信できるように変化したwebの利用状態のこと(2007年頃まで)。


 2006年4月、野田哲夫氏、社団法人 島根県情報産業協会顧問に(2012年3月まで)。


 2006年5月、野田哲夫氏、中国情報通信懇談会特別会員に(2012年4月まで)。


 2006年9月~ 島根県 野田哲夫氏 しまねOSS(オープンソース・ソフトウェア)協議会副会長


 2006年より、松江市役所によるRuby City MATSUEプロジェクトはじまる。


 2006年頃より、島根県庁によるRubyを中心とした(偏重した)思い切ったソフトウェア産業振興策が始まる。


 2006年頃より、Rubyの海外での流行を受けて、国内でも注目を集めるようになる(逆輸入的なブーム)


 2007年、松江市役所によるRuby City MATSUEプロジェクトが日経地域情報化大賞2007の大賞を受賞。


 2007年3月、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏が「日経BP技術賞」の大賞を「プログラミング言語Ruby」で受賞。


 2007年6月 、楽天(株)の楽天技術研究所がまつもと氏をフェローとして迎える。大規模分散システム向けフレームワークを開発。「ROMA」(データの蓄積を分散)、「Fairy」(データの処理を分散)。


 2007年9月、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏、平成19年度情報化促進貢献個人表彰において経済産業大臣表彰(情報化促進部門) を受賞。


 2009年10月、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏。日経BP社が独創的なアイデアや技術で新市場の開拓に挑む人材を表彰する「第8回日本イノベーター大賞」の大賞を受賞。


 2009年7月、まつもとゆきひろ(松本行弘)氏、経済産業省・文部科学省・厚生労働省・国土交通省主催による「第 回ものづくり日本大賞」において経済産業大臣賞を受賞。


 2010年10月14日、inux.or.jp終了へ。The Linux Foundation(LF)と日本リヌックス協会(JLA)は14日、JLAの持つ「www.linux.or.jp」を「Linux.com JAPAN」(jp.linux.com)へ統合することに合意した。同日より移行を開始する。ひとつの時代の区切りと言えそうだ。


 2010年(株)ワークポートによる2010年IT業界の転職市場プログラミング言語別求人数ランキングでRubyが7位に。


 2011年頃、米Twitter社は創業以来、Ruby on Railsで作ったサービスを提供していたが、2011年頃からJavaVMに移行。オライリーが主催する「Open Source Convention 2011」における「Twitter: From Ruby on Rails to the JVM」というTwitter社のセッションによれば、「おそらく世界最大のRuby on RailによるWebサイト」だったとのこと。


 2012年7月より、野田哲夫氏が、Openforum Academy Fellowに。